一昨年に続き、前職同僚で北海道の名寄市立大学 保健福祉学部社会福祉学科で准教授をしている「小泉 隆文先生」より、社会福祉学科2年生に「地域福祉論Ⅱ」で生活困窮者関係の講義をして欲しいとの依頼があり、またまた北海道に行ってきました。
前回のブログ
https://www.yurin.org/blog-20231218-shibuya/
この講義、実は小泉先生が東洋大学に勤務していた頃から毎年ゲスト講師をやっていまして、名寄市立大学では今回が3回目となります。ただ1回目はコロナ禍で北海道には行けず、学生さん4名とZoomで行うという寂しい講義でした(泣)
昨年講義を担当した浜川荘 小野山主任の交渉から、今回は2泊3日と余裕を持ったスケジュールで北海道を満喫できると信じていましたが…。
令和7年11月18日(火)
前日の天気予報、札幌は「⛅時々⛄」。
羽田空港からJAL511便(10:20発)に搭乗、若干遅れたものの昼過ぎに新千歳空港に到着。雪は降っておらず、「どこに行こうか?」と観光する気満々。しかし、新千歳空港から札幌に向かう電車で雲行きが怪しくなり、札幌に着いたら雪が降っているではないですか👀
ほぼ吹雪の中、ホテルに荷物を置いて札幌観光スタート!
数年前から御朱印を集めているので、まずは「北海道神宮」へ。最寄り駅である「円山公園駅」を降り、遅めの昼食を「支那そば 鋳」の地鶏らぁ麺(塩)をいただきました。クマ出没注意ということで遠回りをして北海道神宮に着いた時は、雪はほぼ降っておらず、無事御朱印を頂戴いたしました。
その後、本当はクラーク博士像がある「さっぽろ羊ヶ丘展望台」へ行こうと思いましたが、またもや大吹雪となり断念。結局雪が降り続く中、札幌観光の定番である「大通公園」「札幌市時計台」「赤レンガ庁舎」を見て、早々にホテルへ避難。
令和7年11月19日(水)
10時に出発する「ライラック11号(札幌⇒旭川)」まで時間があったので、クラーク博士像があるという北海道大学へ向かい、北海道大学の「クラーク像」でクラーク博士像を我慢。道中、前日の雪で道路がアイスバーンとなっており、歩きにくいったらありゃしない。
前回同様、名寄駅まで小泉先生に迎えに来ていただきましたが、私の講義の前に実習指導の授業があり、またもや研究室でほったらかし状態。
14:50、2年前と同じく圧倒的に女子学生が多く、また前回以上にリアクションが少ない。実際に路上生活者を見たことがない学生たちの中、生活保護施設である更生施設の利用者のことも講義に盛り込んで、無事講義が終了。
講義が終わってからでは、東京には帰れないので、名寄市内のホテルで宿泊。夕飯まで時間があり、名寄市内を散歩しましたが、前回以上に店がほとんど開いていない状態でした。
その後、小泉先生と夕飯。前回とは違う焼き肉屋で昔話に花を咲かせました。(小泉先生、ごちそうさまでした。)
翌日は、名寄駅を07:51に出発する電車に乗り、新千歳空港へ向かいました。今回の北海道ツアーは、ラーメンで始まり、ラーメンで締めようと思っていたので、新千歳空港で激込みの「えびそば一幻」ではなく、フードコート内にある「札幌らーめん大心」で味噌ラーメンを食しました。高市総理大臣の台湾をめぐる発言後でしたが、日本人よりも中国からの観光客が多かった新千歳空港15:05発の日本航空514便に乗り、東京に戻ってきました。
一週間後、小泉先生から学生たちから講義のリアクションペーパーが送られてきたので、一部紹介します。
(*^^*)ホームレスの方の数が減少し続けていて、今では約2000人であるということを初めて知りました。北海道ではホームレスの方を見た事ないですが、東京に行った際に見たことがあり、もっと数が多いと思っていました。ホームレスの方が減ったのは、福祉支援が昔よりも充実しているということの現れなのかなと感じました。最後に先生が言っていた通り、「明日は我が身」という言葉がとても心に響きました。
(*^^*)長期的で見ると、どんどん困窮が深刻化していくのではないかなと思いました。「ホームレス」の定義が思っていたよりも曖昧だと感じたので、制度の狭間に陥ってしまう人達がいると思いました。 また路上生活者はほとんどがインボランタリーなクライエントだと思うのですが、私が将来どこかの現場で働く際には、きっとそのようなインボランタリーなクライエントと出会うことがあると思うので、今回大月さんが話してくださったことを活かして、より良い支援に繋げられるようにできたらいいなと思いました。
(*^^*)今回の講義は、生活困窮者の方々の実状を知る大変貴重な機会となりました。データとして示される情報だけでなく、実際の支援現場でのご経験を交えてお話しいただいたことで、生活困窮に至る背景や支援のプロセスについて、より具体的に理解することができました。特に生活困窮者が抱える課題の複雑さや、支援に至るまでの丁寧な関わりの必要性について、講義を通じて深く考えるきっかけとなりました。
(*^^*)児童施設、高齢者施設、自立支援センターを周囲に立てることに賛成かを聞かれたときに、児童・高齢者施設は迷いなく賛成側として手を挙げられたのに自立支援センターでは少し迷ってしまった自分がいました。入所している方が地域で大きな問題を起こすことはないということを知っていれば賛成できそうですが、現実では大きな反対活動が行われていることを考えると知らないことが偏見・反対として現れているのだろうと思います。正しい知識を持つことも重要だと思いますし、自分がいつまでも反対できる立場でいられるとは限らないという意識が重要なのだろうと感じました。
今後もこのような機会があれば、協力していきたいと考えています。




















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