実家に帰省した際、父親から「あれどうするの?」の言葉。
「え?あれ?」。車庫に行くと青春時代の時間を共に過ごした愛車(バイク)が埃まみれになって放置されていました。丁寧に磨きメンテナンス。エンジンもかかりそのままバイクに乗って自宅へ。でも若い頃とは生活習慣も変わり、バイクに乗ることは殆どなくなってしまいました。「このまま乗らないのも可哀そうだな」と思うそんな時、はるかぜで夜勤を担当してくれている職員さん(バイク好き)に相談。
「俺のバイク生き返らせてくれる?」
「いいんすかっ」
の返答。彼なら自分のバイクを大事にしてくれると思い引き取ってもらうことにしました。この職員さんは、はるかぜの利用者様からも信頼される職員さんです。人柄もあると思いますが分け隔てなく接し、利用者様からの相談事も真摯に向き合い誠実に対応してくれます。
そんな彼は6/1日付で「自立支援センター渋谷寮」の指導員として勤務することになります。きっと指導員業務の中で想い、考え、描く支援が出来ず葛藤することもあるかもしれません。「自立支援ってなんだろ?」と自分自身の答えを導き出せないこともあるかもしれません。私もそんな風に思うでしょう。ある時、私の尊敬する先輩に言われた一言で「施設種別としての支援をするのではない」「社会福祉法人として、有隣協会としての支援をするんだよ」という言葉を頂きました。「徳は孤ならず、必ず隣あり」、この理念のもと先人達は今の法人を築き上げ、次の担い手へとその想いは継承されていきました。失敗してもいい、立ち止まらなければ。「社会福祉法人有隣協会」としての支援をしていこう。
あなたの成長を楽しみにしています。
都市型軽費老人ホーム はるかぜ
所長 福島彰太