2日目のブログは大田区地域包括支援センター入新井・シニアステーション入新井の吉田が担当します。内容盛り沢山なので、ぜひ心してお読みください!笑
まずは姉妹団体協定締結式の様子をご覧ください。

会場は高雄市の圓山大飯店。
西洋建築と東洋建築が融合した素晴らしいホテルであり、外交関係を促進する国家迎賓館としても知られる場所です。国境を超えて交友をますます深めていこうとする慈聯社會福利基金會と有隣協会にとって、これ以上にない素晴らしい会場です。
当日は心が躍るような清々しい空でした。

締結式でのスピーチに向け、坂本理事長もしっかりと最終確認を行いました。
その一方で隙間時間での遊び心も忘れません。

式典には慈聯社會福利基金會と有隣協会の職員のみならず、行政や関係団体などから多くの方々がご参列くださいました。式の冒頭に行われた来賓紹介では、今回訪台した有隣協会職員の全15名もそれぞれ紹介されました。

蔡嘉賓理事長(慈聯社會福利基金會)より歓迎のご挨拶があり、「有隣協会と慈聯社會福利基金會が姉妹団体となることには特別な意義があり、多くの方々のご支援とご尽力に感謝します。国と言葉を超えて、同じ趣旨をもつ団体同士が交流によって専門性を高め、素晴らしい未来を切り開いていきましょう」とのお言葉をいただきました。

坂本洋理事長(有隣協会)の挨拶は台湾語での挨拶「你好(lí hó:リーホー)」「多謝你( to-siā lí:ドーシャーリー)」から始まり、「有隣協会は戦後の混乱期に創立されて以来、 困窮者対策事業をはじめ、地域福祉、高齢福祉の推進に尽力してまいりました。『徳は孤ならず必ず隣あり』『人はひとりで生きていくのではなく、喜び、悲しみを分かち合いながらともに助け合って生きるものである。』の法人理念のもと、多くの方々の生活を支えて福祉活動を展開できたことは私たちの誇りです。2006年に慈聯様が自立支援センター渋谷寮を見学されたことがきっかけで両団体の交流が開始し、令和5年には慈聯様が開催された国際シンポジウムにて当法人が講演させていただくこと等により交流を深めて参りました。高齢化の進展、働き手の枯渇、そして地域共生社会の実現といった課題に、当法人は日々向き合っています。近年、日本と台湾の間では、超高齢化社会に対する対応策や福祉分野における専門的知見の共有などを目的とした交流が盛んに行われています。この流れの中で、相互に学び合い、共に未来の福祉を考えていくためのより強固な協力体制を築くことは、極めて意義のある取り組みであると考えております。この協定を通じて、単なる情報交換にとどまらず、両法人の間に信頼関係を築き、文化的背景の違いを尊重しながら、より実効性のある協力関係を構築してまいります。地域に根ざし、人に寄り添う福祉の力は、単なる制度や施策を超えて、人と人との信頼、 絆によって支えられています。今回の協定が両法人のみならず、両地域に住むすべての方々にとって、安心と希望をもたらす大きな一歩となることを心から願っております。」と述べられました。
蔡理事長と坂本理事長による協定書への署名が行われました。

協定の締結を見届けた蔡万芬社会局長(高雄市政府)より「慈聯社會福利基金會と有隣協会のコアとなる価値観は似ています。姉妹団体協定の締結を通じて、慈聯社會福利基金會と有隣協会の実践的な交流を通じて互いの強みから学び、高雄市におけるホームレス状態の方々に対するサービスの質と深さをさらに向上させます。今後、双方の協力を深めてより良いホームレス支援システムを作ることを楽しみにしています。」とのお言葉がありました。

同じく康裕成議長(高雄市議会)より「本日の締結は、国境を越えた民間レベルでの交流が一層深まったことを示すものであり、高雄と東京が社会福祉分野において新たな連携の幕を開けたことを象徴しています。人材交流、専門知識の共有、実務的な連携を通じて、両団体のサービスの質がさらに向上し、両団体の協力関係が末永く続くことで多くの方々が福祉の恩恵を受けられるよう願っています。」とのご挨拶がありました。
両団体から贈り物の交換を行ないました。また、書の贈呈を受けました。
式典後の会食では参列者同士の交流が深まりました。
その後、慈聯社會福利基金會が運営する事業を視察させていただきました。
その様子は次のブログで紹介いたします。
台湾出張2日目 ②に続く
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